間違われている本当のお盆供養日

間違われている本当のお盆供養日

お盆まで1ヶ月を切りましたが、供養の準備はできておりますでしょうか?今日は正式なお盆の供養日(お経をあげる日)について解説していきたいと思います。

年によって変化するお盆の供養日

現在日本では新暦が採用されておりますが、本来のお盆は旧暦で考えるのが正しく、その日は毎年旧暦の7月15日と決まっています。旧暦と新暦は毎年ズレがあるため、新暦でお盆を表現すると毎年違う日になることがわかります。
ちなみに皆さんおなじみの新暦で表現すると、今年は2019年8月15日が正式なお盆になります。去年は2019年8月25日がお盆、来年は2020年9月2日となります。新暦で表現すると、お盆は毎年違う日であるということを覚えておいて下さい。

なぜ旧暦7月15日がお盆なの?

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旧暦7月15日というのはお釈迦様からの教えです。この日に供養を行えば、地獄道、畜生道、餓鬼道の3つの世界にいる7代先までの父母を救うことができると教えられました。
お釈迦様のお弟子さんの1人である目連尊者は自分の母親が天国にいると思って霊視して母親を探しましたが見つからず、母親は餓鬼道に落ちて苦しんでいることがわかりました。そこで目連尊者はお釈迦様にどうやったら母親の魂を救えるか訪ねたところ、毎年7月15日に供養すれば7代先までの父母を救うことができるとお釈迦様から教えられました。それがお盆の供養の始まりと言われております。
日本でお盆の供養が初めて行われたのが、旧暦657年 7月15日に飛鳥寺にて。鎌倉時代からは施餓鬼供養も併せて行われるようになりました。

なぜ現在は旧暦ではなく新暦でお盆を考えてしまうのか?

新暦が日本で取り入れられたのが、明治時代です。江戸時代までの日本は旧暦でカレンダーが構成されていました。明治時代に入り、大隈重信(早稲田大学の創設者)が旧暦から新暦へ切り替えました。本来のお盆である旧暦の7月15日と新暦の7月15日は全く別の日であるのにも関わらず、新暦の7月15日をそのままお盆として扱ってしまったのが間違いの始まりです。更に農家の人々は7月15日は作業で忙しい繁忙期であるため、8月15日に勝手に変更してしまいました。この時点で日本には新暦7月15日と、新暦8月15日の2つのお盆が存在していましたが、どちらも新暦ですので、お盆の供養日としては間違った日です。(年によっては8月15日が正しい場合もある)

旧暦の7月15日以外に供養するとどうなるのか?

単刀直入に言えば、誰の供養にもなりません。なぜかと言えば、地獄・餓鬼・畜生の釜のフタが開いていないため、地獄にいる魂に供養が届かないためです。7月15日にフタが開いている時に、たくさんの供養を行うことにより、地獄・餓鬼・畜生に居る先祖の魂を救う&助けることができます。

更に気をつけなければならないのが、供養する時に俗名(生前の名前)で供養することです。以前のブログ本来寺社仏閣参拝時にやるべき事で書いたとおり、本来の仏教(原始仏教)に戒名というものはありません。亡くなった人の魂は生前自分が使っていた名前は知っていても、死後付けられた名前を知りません。つまりいくら供養をしても、自分の知っている名前でなければ受け取れないということです。郵便物も宛名を間違えれば届かないのと一緒です。

お盆とお彼岸の違いって?

意外に理解されていないのがお盆とお彼岸の違いです。
お盆は前述の通り、地獄・餓鬼・畜生の3世界にいる先祖の魂に供養を届ける日。
お彼岸とは、霊界に行けないさまよえる魂を、霊界からお迎えの船に来てもらい霊界へ送り込む時のことです。名前の中に「岸」という漢字が入っている通り、向こう岸(霊界)へ送るという意味になります。
また彼岸とは太陽が真東から昇り、真西に沈む時です。この時にお迎えの船がこちらの世界と霊界を行き来してくれます。

補足説明

今回、地獄道・餓鬼道・畜生道が出てきましたが、これは六道の中の3つの世界です。六道とは

天上道:神々の世界。神々ですら輪廻転生の輪の中に存在し、解脱はできていない。比較的苦しみは少ない。
人間道:私たちが住む世界であるが、四苦八苦という苦しみがある。
修羅道:戦国時代のように常に戦争で殺し合う世界。目に見える地獄
畜生道:動物たちの世界、弱肉強食であり常に命を狙われている、目に見える地獄。
餓鬼道:常に飢えに苦しんでいる世界。貧困で貧しい国は目に見える地獄である。
地獄道:我々の目には見えない本当の地獄の世界。カルマ解消できる道場。

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